
久高島には介護施設がありません。
介護が必要になると住み慣れた島から離れなくてはなりません。毎年数名のおじーやおばーが本島に連れてゆかれ、数名が亡くなって島に戻ります。
皆心を痛めなんとかしないといけないと感じています。しかし、その想い、先祖や高齢者を大切にする「久高島の心」をかたちにする為には、介護保険制度や若者不在による人手不足、住居不足などこの規模の離島、特に久高島ならではの立ち向かうべき課題が多々あります。
平成21年、私達は法人格を取得し、一つの課題をクリアしました。そして、皆様のおかげもあり着々と運営を軌道にのせ、体験滞在型観光の推進の可能性など新たな雇用も生み出しつつあります。家族が島にいればおじーやおばーも島にいることができます。若者がいれば介護施設の運営に必要な人員も確保できます。宿泊施設や食堂を頑張ってお客様に島の魅力を提供し、より多くの利益を生み出せるようになれば介護施設の運営に利益をまわしてゆくことが出来ます。介護保険に頼らない島の規模での介護施設運営の可能性も含め、一歩一歩前に前進しながら可能性を模索しています。